錦織「不動明王」幅

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不動明王を織り上げ、軸装に仕立てた小品。刺繍や綴織をはじめとする染織による仏教美術は、絵画や彫刻に比べると現存例が少なく、本品もそうした貴重な作例の一つではないでしょうか。
図様は軸装として用いることを前提に織られたもので、制作は江戸時代頃と考えられます。当時、手間と技術を要する染織作品は非常に高価であり、寺院への奉納品、あるいは相応の身分を持つ人々の信仰具だったのでしょう。
小さな画面ながら、不動明王の力強い姿は細部まで丁寧に表現されており、織物ならではの繊細な質感と奥行きのある表現が見どころです。染織工芸と仏教美術が融合した作品。
全体の高さは40cmに満たず、現代の住空間にも無理なく取り入れやすいサイズです。経年による自然な古色や使用感は認められるものの、保存状態は概ね良好であり、時代を経た作品として十分に鑑賞に耐えるコンディションを保っています。小品ながらも存在感があり、仏教美術愛好家はもとより、染織工芸に関心をお持ちの方にもおすすめできる一幅です。
※風鎮は撮影用のため付属しません。


本紙 縦 14.5 横 8.5、 全体 縦 39.5 横 17.5(cm)