石製薬研

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奈良の旧家、かつて薬種を商っていた家から出た石製の薬研。
他の道具類とともに、文政年号を記した箱に収められていたことから、少なくとも江戸中期には遡るものと見てよいでしょう。
薬研は本来、薬種を細かく挽くための道具ですが、長年使用された、この石肌のやわらかさは、単なる道具を超えた魅力があります。実際、香辛料やハーブを摺る実用品としても面白く、現代の暮らしにも無理なく取り入れられるのではないでしょうか。また、見立てによって花を一輪添えれば野趣ある花器となり、灰を入れて香を焚けば、素朴ながら静かな趣の香炉にもなるでしょう。大きな欠けもなく、状態は概ね良好。
江戸時代。箱はなし。


直径 17.5 高さ 11.5(cm)