天部立像

  • 48,000円(税込)
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木彫彩色による天部像。甲冑をまとった力強い姿からは毘沙門天を思わせますが、持物や眷属を欠いているため、像容のみで尊名を断定することはできません。十二神将や三十三応現身像などの一躯であった可能性も考えられます。彩色や胡粉の下地は各所にその痕跡をとどめるものの、大半は長い歳月のうちに剥落し、いまは木肌が露わになっている状態です。この自然な枯淡の趣は、後世に作り出せるものではなく、時を経た古像ならではの魅力といえるでしょう。目の詰まった良質な木材が用いられ、唐風の鎧の意匠や引き締まった面貌、とりわけ鋭く彫り出された眼差しには鎌倉彫刻を思わせる気風がうかがえます。制作年代の断定は容易ではありませんが、様式からは鎌倉時代から室町時代頃を想起させる一躯です。
持物を失い、彩色の剥離のほか、足先や頭部の一部に欠けが見られ、両手は後補となっています。詳細な状態につきましては掲載画像をご確認ください。なお、現在の唐木台座からは取り外しが可能です。

本体 縦 6 横 10 高さ 23,厨子 縦 7 横 9 高さ 18.5(cm)