一体のみの浄瑠璃寺の印仏。平安時代、わが国最古の版画です。
浄瑠璃寺印仏には大きく二種類が知られますが、本品はやや不鮮明なため断定はできないものの、「十二体一版」のものと思われます。
この印仏は、もともと大きな紙に捺され仏像内部の納入品だったものですが
、奈良で古美術を扱っていると、旧家などで「寺からいただいたもの」として一体、二体だけ大切に持っておられる方に出会うことがあります。本品も、檀家や寺と縁の深い方々に小さく分けて授けられたものなのかもしれません。小さな一紙ながら、平安の信仰と寺院文化を身近に感じることのできるものではないでしょうか。額は簡素なものですので、保存・養生のためのものとお考えください。
本紙 縦 4.5 横 3,、 額 縦 20 横 15 厚み 1(cm)




