真言宗の瞑想法「阿字観」に用いられる、江戸時代の阿字観図です。
大日如来を象徴する梵字「阿」を木版により表したもので、彩色を施さない簡素なつくりが印象に残ります。軸装には幾度もの補修が見られ、長い年月を経てきたことがうかがえます。
華やかさや装飾性とは異なる、素朴で飾り気のない佇まい。その一方で、版木によって刻まれた「阿」の文字には確かな力強さが感じられ、信仰のための道具として受け継がれてきたものならではの趣があります。
なお、経年による傷みや補修跡があり、状態は決して良好とはいえません。古い品ならではの風合いも含め、掲載画像にて状態を十分にご確認のうえ、ご注文くださいますようお願いいたします。
本紙 縦 39.5 横 26.5、 全体 縦 86 横 32(cm)





