突帯文土器

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上部を大きく欠いておりますが、残された姿には、古代の土器ならではの素朴な力強さが感じられます。胴の上部をめぐるように施された、素朴な突帯の装飾が印象的です。こうした文様は、九州をはじめとする広い地域で出土する土器にも見られるものですが、数は多くはございません。
欠損こそございますが、残存部分には目立った補修がなく、土肌や焼成の表情もそのままに残されています。長い年月を経た土器だけが持つ、柔らかな土色とところどころに現れる黒褐色の景色も魅力でしょう。
完形の美しさとはまた異なり、欠けたところを含めてそのものの歩んできた時間を感じさせるのが、こうした残欠の面白さです。静かに置いておくだけでも十分な存在感があり、古代の造形を身近に楽しめる一点かと思います。
なお、自立はいたしますが安定性は高くありません。展示の際は、台座などを用いてしっかりと支えていただくことをおすすめいたします。


直径 21 高さ 22(cm)