金銅薬師如来懸仏

  • 280,000円(税込)
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鍍金が多く残り、端正で引き締まった姿が印象的な薬師如来懸仏。
一見すると鍍金が剥がれたように見える部分もありますが、実際には汚れによるものと考えられ、その下にはなお鍍金が残っているように見受けられます。長い年月の中で分厚い煤に覆われておりましたが、ところどころに鮮やかな金色が覗いていたため、簡単に除去できる部分のみを慎重に手入れし、あえてすべてを取り除かず、往時の面影を残しております。
小さな像ながら、薬師如来らしい穏やかさの中にきりりとした緊張感があり、姿は洗練されています。残された鍍金の色も美しく、作風から見ても都の近郊で制作されたものと思われます。
もとは懸仏として奉納されたものですが、後世に背面へ木を埋め込み、丸仏に近い形に整えたうえで、台座に嵌め込まれたものと考えられます。長い時を経る中で姿を変えながらも、なお当初の品格をよく伝える一尊です。
鎌倉時代。


縦 2.8 横 3.8 高さ 5.5(cm)