絹本著色「束帯天神像」幅

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絹本著色による天神像。
平安貴族の装束をまとい、静かに正面を見据える姿が描かれています。穏やかな佇まいの中にも鋭い眼差しがあり、わずかに怒りを含んだような表情には、古い天神像に見られる神威の強さが感じられます。天神は、菅原道真公の御霊が雷神として畏れられたことに始まり、時代とともにその性格を変えながら信仰されてきました。やがて、道真公が学問に秀でた人物であったことから、学問の神として広く崇敬されるようになります。本作には、後世の親しみやすい天神像とは異なる、神としての畏れを残した古様な表現を見ることができます。
絹本には、小穴、スレ、汚れ、変色、ヒビなど、時代を経た作品ならではの傷みが見られます。また、表具にも経年による傷みがございます。これらの状態をご理解のうえ、ご検討ください。
制作年代は室町時代頃と考えられます。天神像の作例の中でも古い時期に属するものとみられ、素朴さを残した画面と、神威を感じさせる表情に見どころがあります


本紙 縦 75.5 横 40、 全体 縦 158 横 56.5(cm)