紺紙に金泥で端正に書写された、鎌倉時代の三昧耶理趣経巻頭です。
金色に輝く文字は一字一字の形がよく整い、全体の字配りにも無理がなく、非常に均整のとれた書きぶりが印象に残ります。その端正な筆致から、時代を遡って見たくなるような趣がありますが、鎌倉時代のものと考えられる一巻です。冒頭二文字には補修が見られますが、それを踏まえても全体の保存状態は良好です。紺紙と金泥という簡潔な取り合わせも美しく、古写経ならではの静かな華やかさを感じさせます。
表具は簡素に仕立てられており、古美術としての趣を損なわず、現代の空間にも取り入れやすい仕上がりです。
箱付。
本紙 縦 23 横 47、 全体 縦 96 横 64.5(cm)







