泥塔(宮古出土)

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奈良・田原本町の宮古遺跡から出土した、宝塔形泥塔、通称「宮古泥塔」です。厚い泥に覆われていたため、一見するとその姿は判然としませんでしたが、丁寧に泥を落とすことで、端正な宝塔形が姿を現しました。
型を用いて成形し焼成されたもので、型からの抜けが甘かったり、成形の際に形が崩れたりしたものも多く、本品のように各部が明瞭に残り、全体の姿が整ったものは決して多くありません。宮古泥塔には、箸尾出土のものに比べて、どこか柔らかく穏やかな趣を持つものが多く見られます。本品もまた、鋭さを競うような造形ではなく、土そのものの温もりを感じさせる、素朴で静かな佇まいが魅力です。平安時代から鎌倉時代頃。


直径 3.5-4 高さ 6.5(cm)