春日盆

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奈良の盆を代表する春日盆。本来は春日大社をはじめ、摂社・末社などにおいて、供物を載せるために用いられてきた盆で、今日に至るまでその用途は受け継がれています。本品は実用の祭器とは別に工芸品として制作されたものと思われます。箱に収められ、大切に保管されていたようで、使用感はほとんど見られません。作者は不詳ですが、作行きや、あわせて見つかった品々から考えて、明治から大正頃、奈良の塗師によるものではないかと推察されます。盆としての実用はもちろん、器物や古美術品を飾る台としても重宝する寸法と姿で取り合わせやすい一品です。箱付ですが、箱の状態は良好とは言えず、一部虫食い、接合部のやや弱くなっている部分などございます。しかしながら箱としてはお使いいただける状態と判断しております。


縦 29.5 横 39.5 高さ 5(cm)