聖観音菩薩懸仏

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小ぶりな姿に、静かな趣を湛えた懸仏。
おそらく聖観音菩薩坐像と思われ、柔らかな表情が印象に残ります。銅製鋳造による金属仏でありながら、どこか温もりを感じさせる佇まいには、長い年月を経てきた古仏ならではの魅力があります。
鋳造の際から生じていたと思われる小さな穴が見られますが、全体の古色や経年の風合いとよく馴染んでおり、むしろこの像が歩んできた時間を感じさせる一面となっています。
表面には全体的な変色が見られ、ところどころに緑青も現れています。落ち着いた色合いと相まって、古銅ならではの味わい深い景色となっています。また、土の付着も残されており、かつて土中にあった可能性も考えられます。自立はせず後ろから突き出た板に差し込む部分の穴はございません。手のひらに収まるほどの小さな姿の中に、静かな祈りの面影を感じさせる一品。室町時代。


縦 1 横 2.5 高さ 4.5(cm)